ゼオンケミカルズ米沢株式会社
会社概要
石油化学メーカー「日本ゼオン株式会社」が1996年4月に設立した会社で、翌年4月から「合成香料」の生産を開始しました。
当社で主に製造しているのは、化粧品や食品に用いられるグリーン系の合成香料で、いまや暮らしに欠かせない“香りの絶対的存在”ともいわれており、世界トップシェアを誇ります。
その他、工業用プラスチックの成形加工法であるRIMの元となる配合液なども生産しており、新製品・新技術の開発にも積極的に取り組んでいる会社です。
将来のビジョン
親会社である日本ゼオン株式会社では「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」という企業理念を掲げ、中期経営計画における2030年に向けたビジョンとして、『社会の期待と社員の意欲に応える会社』という目標を設定しています。ゼオンケミカルズ米沢もグループの一員として、これらの実現を目指し、将来を見据え着実に成長を続けてまいります。
企業の強み
当社の強みは、合成香料をはじめとする生産品が一般消費者の生活に欠かせない“普遍的”なものであることや、親会社(東京)と同水準の福利厚生制度(カフェテリアプランなど)を導入している点などです。社員一人一人のエンゲージメント向上のため、社員がより多くの選択肢を選べる「Well-being」「Freedom」の実現をすすめています。
業種 | 製造業 |
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事業内容 | ・合成香料、植物成長調整剤などの有機化学製品の製造及び開発 |
資本金 | 9,000万円 |
設立日 | 平成8年 |
代表者 | 代表取締役 渡邉 和紀 |
所在地 | 〒992-1128 山形県米沢市八幡原3-446-13 |
電話番号 | 0238-29-0055 |
URL | https://zcy.recruitment-info.jp/ |
従業員数 | 41名 |
取得した認定等 |
・ユースエール認定企業 ・やまがたスマイル企業 ・その他
ISO9001/14001、FSSC22000
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会社(人事担当)から一言 | 市場ニーズにマッチする高品質な製品をお届けするとともに、働く社員が誇れる企業を目指し、日々活動を行っています。 |
制度・教育・活動紹介 | 【制度】 |
企業名:ゼオンケミカルズ米沢株式会社
名前(読み方): 加藤 隆幸(カトウ タカユキ)さん
入社:2014年4月【8年目(2021年9月時点)】
所属部署:製造課 マルチプラントオペレーター
※所属部署等は取材時点のものです。
企業紹介
当社は、石油化学メーカー「日本ゼオン株式会社」の国内5番目の生産拠点として、1996年4月に設立されました。化粧品や食品に用いられるグリーン系の合成香料や、工業用プラスチックの成型加工法であるRIMの元となる配合液を生産しています。新製品・新技術の開発にも、積極的に取り組んでいる会社です。
担当している業務
私はマルチプラントオペレーターとして、合成香料とRIM配合液の製造に携わっています。当社では「このプラントはこの人」というふうに分けることをせず、全てのプラントを全てのプラントオペレーターが操作できるように教育します。合成香料で2種、RIM配合液で1種の計3種のプラントがあり、その全てを一人で操作できるようになるまでには最短でも3年はかかります。
一人で操作できるといっても、決して一人に任せきりにするわけではありません。プラントは24時間365日稼働しているので、交替班を結成して、日ごとに担当を割り振って仕事をします。担当する場所はその日の生産スケジュールによって異なり、昨日と今日で違う仕事をする事がほとんどです。前の交替班の作業の進捗によっても変わるので、引継ぎが重要になってきます。交替の時は必ずミーティングを行い、特に重要なことは書面で分かりやすくまとめて引継ぎを行っています。
Iターンをした理由
きっかけは2011年の震災でした。私は福島県福島市の出身で、避難先として来たのが山形県でした。先に妻と子どもが高畠町に避難して、それから3年は福島市と高畠町を週末に往復して生活していましたが、子どもの将来や育児を考えて、自然豊かでなおかつ実家のある福島に近い米沢市で働くことを決めました。米沢市は、食べ物、特に日本酒が美味しくて、運転マナーの良いところも好印象でした。現在、住んでいるのは南陽市です。南陽市は米沢市ほど雪が多くなく、近くに買い物をするところもあったので、家を購入して妻と二人の子どもと暮らしています。
会社を選んだ理由
転職活動をしていた時に案内を頂き、興味を持ちました。前職ではDVDなどの記録メディアの基板を作り出すプラスチック射出成形製造業務をしていたのですが、その時に使用していた一部の原料にZEON製の物を使用していました。原料は企業によって同じものでも性質が違うのですが、ZEON製の原料は期待通りの品質で製品化できるので、良いイメージがありました。詳しく調べてみると、高校でやっていた化学の実験を彷彿とさせるような仕事内容だったので、面白そうだなと思ったのが最初です。
実際に働いてみて
当社は30名程の小規模な会社ということもあり、従業員同士が仲良く接することができるアットホームな社風です。芋煮会など季節ごとのイベントはもちろん、敷地内にさくらんぼの木があり、旬の時期にはみんなでさくらんぼ狩りをします。他県から来た自分にとっては、どれも新鮮で山形県ならではの体験です。
仕事の面では、従業員のほぼ全員がマルチプラントオペレーターなので、みんな知識が豊富で、分からないことや挑戦したいことに対しても必ずヒントを出してくれます。こういうふうに改善したい、こういうふうになったらいいな、という提案をするのは、ライン作業だと難しいと思うのですが、原理から組み立てるマルチプラントオペレーターが揃っているので、たいていのことは解決できるというのが頼もしいです。
また、教育に力を入れる社風もありがたいです。業務上、第4類と第3類の危険物取扱者の資格が必須となります。これらの資格試験も、会社の全額負担で受けることができます。入社直後には親会社が開催する研修もあって、社員教育のことを一番に考えてくれるのもこの会社の良いところだと思います。
仕事のやりがい・今後の目標
製造業は製品規格を満たすものを作るということが大事です。その製造過程において、自分のアイデアで安全性が向上したり、作業効率が良くなったりして、工程時間が30分削減できたということがありました。そういう時に、「自分の力で作り上げたんだ」というモチベーションや自信につながって、やりがいを感じます。作業工程を改善することで自分の仕事が楽になり、安全性が向上するのが第一ですが、形として「あそこを改善したのはあの人なんだ」というふうになるくらいの改善を提案出来たらなと思います。今も一つ提案のために検証しているものがあります。良い改善提案には社内表彰があり、社内で一番良い改善と認められるとグループ全体での大会があります。全社で一番なんて取れたら快挙ですね。
また、当社の製品は品質が良いという評価を頂いていて、そして土地も広いです。この品質を維持しながら、生産規模をちょっとずつ上げていって、ゼオンケミカルズ米沢をゼオンの一大生産拠点にしたいというのも、私の目標です。
先輩としてのメッセージ
自分は歴史に興味があります。米沢市は上杉家の城下町として古くから栄え、上杉鷹山公の時代には逼迫した財政難を打開すべく、お互い助け合いながら、知恵と工夫を出し合って困難を乗り越えてきたという歴史があるそうです。現代の米沢市も、上杉鷹山の「為せば成る」の精神が根付いているというのを来てみて感じました。八幡原工業団地もそういう風土が色濃く反映されていて、助け合いながら挑戦する環境、会社でも自由に挑戦できる環境が整っています。どこで働こうか迷っている方がいたら、米沢市はおすすめです。一緒に働きましょう。