株式会社平田牧場

株式会社平田牧場

会社概要

創業以来、「健康な豚を育てること」と「安心して食べられる食品を作り続けること」に徹底的にこだわり続け、すべての製品について自分たちの手で企画開発し、生産・流通の管理から販売までを含めた独自の一貫生産・加工流通システムを構築しています。

将来のビジョン

減反政策などで休耕田が増えている庄内平野を目の当たりにした私たちは、県内の米農家と協力し休耕田で飼料用米を作って豚に与えはじめました。田んぼ3枚から始まった取り組みは10年前に「飼料用米プロジェクト」へと発展、現在では平田牧場の約16万頭のすべてが日本の米育ち。完全に輸入に頼っていた飼料の30%を日本の米に替え、食料自給率の向上に寄与しています。今年、この取り組みが農林水産大臣賞を受賞。先進国の中で最も低い40%ほどの日本の食料自給率をアップさせ、食に携わる企業の責任として、持続可能な未来を支える挑戦を続けていきます。

企業の強み

「安全性に問題のあるもの、疑わしいものは使用しない」「無意味と思われるものは使用しない」という基本的方針に基づき、化学合成食品添加物を一切使用しない無添加製品を開発したり、製造現場から合成界面活性剤を排除したりするなど、「美味しさ」とともに「安全・健康・環境」のための努力を続けています。

業種 製造業
事業内容

「平田牧場金華豚」「平田牧場三元豚」の養豚、食肉加工、販売、
外食、観光他

資本金 1億円
設立日 昭和42年2月
代表者 代表取締役  新田嘉七
所在地 酒田市みずほ2丁目17-8
電話番号 0234-22-8612
URL https://www.hiraboku.info/
従業員数 約550名
取得した認定等
会社(人事担当)から一言

私たちは、食肉の生産から販売まで一貫して手がける一つの大きなチームとして社会の豊かさと人々の健康に寄与します。より良い社会を作る仲間として、事業と自らを成長させられる真摯な人をお待ちしています。

採用サイト

https://recruit.hiraboku.info/



UIターンした先輩に聞いた!山形で働く魅力とやりがい

企業名:株式会社平田牧場
名前(読み方):金崎 美奈(カナザキ ミナ)さん
入社年月日: 2020年4月【4年目】
所属部署:生産本部 生産部
※所属部署等は取材時点のものです。

先輩へのインタビュー

企業紹介

 平田牧場は1964年の創業以来、品種開発、子豚生産から肥育までを手がける自家繁殖生産や加工部門の自社運営など、早くから独自の一貫生産・加工流通システムづくりに取り組んできました。
 身体が自然に喜ぶ本当においしい豚肉とは、「健康的に育った豚」です。豚が自由に歩き回れる広さの開放型豚舎でのびのびと育て、とうもろこしや大豆粕など植物性中心の指定配合飼料や地元産飼料用米を与えるなど、生産効率を最優先にすることなく、きちんと手間と時間をかけ、丁寧に、真剣に、豚たちと向き合っています。

担当している業務

 生産部は豚の飼育を担当する部署です。私が業務を行っている農場では母豚を全部で約1,000頭飼育しており、そのうち分娩舎では200~250頭の管理をしています。母豚は1年に2回分娩し、1回当たり約13頭を出産するのですが、日頃の体調管理がとても大切です。発熱時には首を冷やしたり解熱剤を与えて回復を促し、毎日糞をきれいに掃除して足から雑菌が入らないようにしたりするなど、常に健康でいられるようにサポートしています。また、子豚は生後約25日で母豚から離れて生活するため、粉ミルクを与えたり、食の細い子豚には栄養補助剤を与えたりと、1頭1頭の様子を見守り、丁寧に接するようにしています。暑さ、寒さで体調を崩しやすいのは人間と同じです。自分だったらどうしてほしいかを考え、豚の立場に立って快適な環境を整えるように心がけています。

先輩へのインタビュー

Iターンをした理由

 私は秋田県由利本荘市で生まれ育ち、高校卒業後は秋田県内の大学で応用生物学を学びました。日本酒が大好きなので酒造業界に興味を持って就活していましたが、リフレッシュのために酒田市を訪れた際、当社の直営店「とんや」でとんかつを食べ、そのおいしさに感動しました。今までの人生でこんなに印象に残った豚肉はなく、どうしたらこのような豚肉を生産できるのかとても興味がわきました。
 進路変更に家族も驚いていましたが、この会社に入社し、多くの方から感動していただけるおいしい豚肉を生産したいという強い思いを持ってIターンしました。

会社を選んだ理由

 入社を決めたのは、豚肉のおいしさに惚れ込んだからです。初めて食べた当社のとんかつは柔らかくジューシーで旨味が溢れており、とても印象的でした。タレ2種類と藻塩を付けて食べましたが、塩で食べておいしいというのは素材が良い証。品質の良い餌を与え、快適な環境で育てたということが想像できました。入社にあたり、当社のことを調べたところ、餌として地元産の飼料用米を使用するなど地域に貢献していることを知り、さらに興味がわきました。ゆくゆくは大学で学んだ知識を生かして餌の配合を研究し、肉質向上に貢献できたらと思い、当社を志望しました。

先輩へのインタビュー

実際に働いてみて

 先輩たちがとても優しく、温かい方ばかりという印象です。私が所属する農場は20代から60代まで幅広い年齢層の方が働いていますが、年齢の差が全く気にならないほど、皆さん気さくに接してくれます。お昼休みは楽しくおしゃべりをして親睦を深めています。
 転勤や異動は基本的にないので、その道のプロとして技術を磨くことができる点も魅力です。養豚のことを何も知らずに入社したので、先輩に質問することも多いですが、いつも丁寧に教えてくれるので、安心して働くことができています。

仕事のやりがい・今後の目標

 私は今後、大学で学んだことを生かして餌の配合の研究に携わることになりました。元々、豚肉をどうしたらおいしくできるかに興味を持って入社したので、会社にそのような研究をしたいと申し出たところ、チャンスをもらえました。餌として地元産の飼料用米を使っているのですが、その配合率を変えることで食味がどのように変化するかデータをとっていく予定です。飼料用米の配合を増やすことで農家さんから喜んでいただけますし、さらに肉質向上につながればとてもうれしいです。
 これからも全国の皆さまに、安心安全でおいしい豚肉を提供し続けられるよう、研究を頑張っていきたいと思います。
 それから、秋田にいる私の家族も平田牧場の豚肉が大好きなので、よりおいしい肉を生産することで家族に恩返しできればとも思っています。

先輩へのインタビュー

先輩としてのメッセージ

 日頃から視野を広げてアンテナを立て、興味がわいたことに挑戦することをおすすめします。私の場合、偶然当社のとんかつに出会ったことで豚の生産現場に関心を持ち、人生が変わりました。未経験の分野でも、怖がらずに自分の直感を信じて挑戦してみると新しい世界が開けてくると思います。また、私は会社に自分がやりたいことを伝えた結果、大学で学んだことを生かすチャンスを得られたので、日頃から自分の意志を伝えていくことも大切だと感じています。
 この会社の皆さんは優しく丁寧に教えてくれるので、未経験でも安心して挑戦できますよ。生き物に興味がある方は大きなやりがいを感じられると思うので、ぜひ一緒に働きましょう。

先輩へのインタビュー
取材:2023年7月